こんにちは!
5期のゆあんです🪐
今回は私の留学先:スコットランドの大きな文化の一部である「タータン柄」について紹介します。
タータン柄はみなさんも古着屋や制服、伊勢丹の紙袋など日常でもよく見る柄ではないでしょうか。私はタータン柄をはじめとした色とりどりのプレード柄が好きで、古着屋などでも見つけたらすぐ手に取ってしまう程、その繊細でバランスの取れた色使いにいつも魅了されてしまいます。
そんな世界から愛されているタータン柄ですが、スコットランドはまさにその起源の地です🏴
皆さんもお馴染みのロンドン発祥のブランドVivienne Westwoodも、このスコットランドのタータン文化に大きく影響を受けたとして知られています。
では、その歴史から種類そして現在ファッションの世界でどのように伝継されているのか、深く探っていきましょう。
目次
1.歴史
政治的な意味
家系的な意味
2.種類
3.ファッションとしての意味
Vivienne westwood
Burberry
Dior
歴史
先ほども紹介したように、世界各国で親しまれているタータン柄。このタータンは、ファッションの意味でも、家系的な意味でも、政治的な意味でも強い意義を持ちます。
タータン柄の歴史を辿ると、スコットランド北部の高地地方(ハイランド)で発展したことが分かります。ハイランドでは、伝統的にタータンが織られてきました。やがて、タータンは氏族(クラン)ごとに異なる柄が作られるようになりました。
この地方で発展した伝統衣装が「ハイランドドレス」です。ハイランドドレスの一部であるグレートキルトは、一枚のタータン生地を体に巻きつけ、ベルトで固定するスカートのように見えるのが特徴です。岩場や湿地の多いハイランドの地形に適した、動きやすい衣装でした。

政治的な意味
そんなハイランドで発展したタータンですが、一時期、着用が禁止され、非合法化されたこともあります。
1745年、イギリス王位を巡る内戦(ジャコバイト反乱)後、イングランド政府はハイランド人の反逆を恐れ、彼らを抑圧するための一環として、タータンの着用を禁止する法令を出しました。
その後、1782年にこの法は解除され、タータンをスコットランドに取り戻すことになりますが、このような歴史を経たスコットランド人にとってタータンは単なるアイデンティティの象徴にとどまらず、抑圧への反抗心、ナショナリズム、そして誇りを表す象徴としての意味を持つようになりました。

家系的な意味
タータン柄は、日本でいう家紋のように、それぞれの柄に氏族の背景があります。
オンラインではTartan finder というサイトもあり、スコットランドの血筋をもつ人々が自分の氏族に関係するタータン柄を調べることができます。カバー画像に使用したタータン柄の画像はこのサイトから引用しました。タータン柄ごとに意味はあり、例えば赤いタータンは戦闘時に血が目立たないように着用されたことに由来し、緑は森、青は湖と川、黄色は作物を象徴していると言われています。
また、1822年スコットランド・エディンバラを訪れたイギリス国王が「タータンフェスティバル」を開催し、参加者に氏族のタータンを着用するように求めました。 このイベントを理由に、様々なタータン柄が考案され、普及したとも言われています。

種類
お土産屋さんをはじめ、スコットランドの街中を歩いているとたくさん見られるタータン柄ですが、その一部の柄をさらに詳しく紹介したいと思います。

“Bruce of Kinnaird”
ブルース家は古くから続く重要なスコットランドの氏族で、この柄はVivienne Westwoodにも多く取り入れられた柄です。黄緑を基調にピンク色がアクセントとして加わった素敵な柄です。
以前日本で何気なく購入した帽子が、スコットランドのお土産屋さんにも売られていていたことを発見し、深く調べてみました(画像右上)。何かの縁でしょうか!

“The University of Edinburgh”
1583年に設立された歴史ある大学、エディンバラ大学にも公式のタータン柄があります。この柄には「達成と帰属の象徴」という意味があります。登録されたのは2007年と比較的新しいですが、既にエディンバラ大学のシンボルとしてさまざまな場面で使用されています。
大学のキャンパスショップには、この柄のグッズが沢山販売されています。みなさんも訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください!

ファッションとしての意味
Vivienne Westwood
イギリス、イングランド発祥のブランドVivienne Westwoodも、タータン柄を使用しているイメージが定着している方が多いのではないでしょうか。
特に、先ほど紹介した「Bruce of Kinnaird」のタータンは、Vivienne Westwoodの公式ページにも特別引用されているほど、デザインに頻繁に使用されています。Vivenne Westwood本人もスコットランドのタータンの文化に深い愛着を持っており、キルトの歴史にある勇壮なイメージ、それぞれのタータンに込められた物語が非常に魅力的だと語っています。

“MacAndreas tartan”

上記の写真のタータンは、Vivienne Westwoodのために特別に作られたタータンです。 このMacAndreas Tartanという名称は彼女の夫兼デザインパートナーであるAndreas Kronthalerにちなんで付けられています。初めて登場したのはAW1993のコレクションで、その年にスコットランドタータン登録簿にも追加されました。アイコニックなネオンカラーが特徴的で、一度見たら忘れられない美しい柄です。
Burberry
イングランド発祥のブランド、Burberryも公式にタータン柄をスコットランドタータン登録簿に登録しています。1920年代からタータンチェックをデザインに取り入れ、この柄は今日、ファッション界でも最も認識されているシンボルの一つとなっています。

Dior
“Le kilt”
最近では、エディンバラのドラモンド城で行われたDiorの2025年クルーズコレクションショーで、スコットランド人のデザイナーのブランド”Le Kilt”が紹介されました。スコットランド北部の工場で手作業で作られる伝統的なプリーツ加工は、スコットランド文化とDiorを繋ぐ洗練されたコレクションとなりました。このブランドについては、また別のブログで紹介できたら嬉しいです。


おわりに
スコットランドで過ごしていると、毎日のように目にする「タータン柄」。ただ素敵だな、と思っていましたが、その背景にはこんなにも深い意味があるとは知りませんでした。
そんなスコットランドにとって象徴的な文化であるタータンは、現在も世界中でファッションをはじめとするさまざまな場面で愛され続けており、その伝統が今なお受け継がれています。
日本でも馴染みのあるタータン柄ですが、その歴史や背景を知ることで、より一層その魅力を感じ大切にしたいと思うようになりました。皆さんもスコットランドを訪れる機会があれば、ぜひタータンの奥深さにも意識しながら観光してみてください!🏴
参考文献
All patterns on cover retrieved from : https://www.scotlandshop.com/tartan-finder
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