こんにちは、ReF5期のYuanです。あけましておめでとうございます!
数ヶ月前、Paris fashion weekのSpring-Summer24が紹介されました。
もうすぐ寒い季節も終わり、春に向けての準備をする季節ですね!👗
今回の2024年最初のブログでは、そんなParis fashion weekで見つけた「サステナブル」について紹介します。ぜひお楽しみください!🌱
✩ Stella McCartney
ステラマッカートニーは、サステナブルの先駆者とも言われているブランドです。プレスノートによると、コレクションの95%がサステナブルを意識した素材を使ったものであると書かれています。
今回の2024春夏のショーが開催された舞台は、毎週市場が展開されるパリのサックス通りでした。その日はその市場を植物由来のレザー製造者、NFW Mirumなど、サステナブルな企業の商品で並べています。
そんな舞台設定まで意識とメッセージ性が込められていたStella McCartney、今回発表されたコレクションにもたくさんのサステナビリティが見つかります。
下のニットは、Keel labsのファブリックから作られたニットです。
Keel labsという繊維企業は、昆布に含まれているバイオポリマーという物質から生み出した糸を使い製造しています。昆布とサステナビリティはどう繋がっているのか?と私も疑問に思いましたが、実は昆布は成長が早く、CO2の吸収量も非常に多い特徴があるそうです。昆布を育てることは、ファッション産業へのサステナビリティにも貢献できると同時に、気候変動への対策の一歩ともなります。
Stella McCartneyは2023秋冬コレクションでも、革新的かつ刺激的な演出をしています。
2023秋冬のショーの演出は、馬が駆け回り、そこにモデルを歩かせています。彼女は、レザーなどの服の製造過程で何かを殺す必要性に疑問を持ち、実際に彼女のコレクションでは何も殺さず全ての服を製造しました。人間と動物は調和して生きていけることの可能性を訴えかけています。
このショーで使われたファブリックには、天然由来で生分解性のヴィーガンレザー素材や、ワイン産業の廃棄物から作られたグレープレザーも使われています。繊維をサステナブルに製造できる由来は本当に様々な場所があるんだな、と私も改めて感心です。
この下のトートバッグは、りんごの廃棄物から作られているそうです。 AppleSkinといい、リンゴの芯や皮を由来に作られたヴィーガン素材です。りんごもサステナブルな時代ですね🍎
✩ Balenciaga
次に紹介するブランドはバレンシアガです。今回の2024春夏コレクションでは、様々なポイントにサステナブルを取り入れていました。
左側の製品のコートは、アップサイクルのカーコートです。解体されて再利用されたヴィンテージのものから作られています。右側の製品のバスローブコートにはLunaformという企業の素材が使われています。Lunaformの製造工程ではプラスチックや動物を含まず、より環境への負担が少ないレザーが製造されています。この素材がファッション製品に使用されたのは初めてだそうです。
✩ Issey Miyake
日本人のブランドとして知られるイッセイミヤケも、2023春夏のコレクションでサステナビリティを取り入れていました。
Linkage シリーズ
リサイクルポリエステル素材で作られているニットシリーズです。
Resonant Suit PB シリーズ
使用された素材は全て100%植物由来のポリエステル繊維です。
✩ Chloe
パリコレクションと直接的に関係してはいませんが、番外編として、サステナブルと強く関係のあるブランドをご紹介します。
クロエは、古くからサステナブルな方向性を維持していることで有名なブランドです。クロエの製造している製品には、三つの環境低負荷型の素材があります。
オーガニック素材
動物福祉、殺虫剤などの禁止、化学物質や水の使用制限
リサイクル素材
すでに生産されている生地から作る
デッドストック
余った素材を使うことで新しい生産を減らす
また、最近ではデジタルIDの導入を発表しています。これは、製品に付いているQRコードを読み込むと、製造工程をはじめ、お手入れ法や保証書などが表示されるものです。クロエは、透明性・責任・循環性に焦点を置き、消費者が十分な情報を得てから意思決定の行えるシステムを作っています。
「パリコレで見つけたサステナビリティー」いかがだったでしょうか!取り上げられなかっただけでまだまだ他にもたくさん潜んでいます!
私自身、パリコレに登場するようなラグジュアリーブランドでのサステナブルの話を聞いたことがなかったので、想像以上に色々な場所でサステナブルが意識されているのを知って驚きました!
毎年大きな注目を浴びるパリコレだからこそ、このようなブランドがもっと増えると大衆のサステナブルファッションのより深い理解や、サステナアクションへのきっかけになるんじゃないかなと思いました✨
参考文献
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