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【Vol.36「リジェネラティブ」って何?~ReFらしく向き合ってみよう~】

Updated: Dec 16, 2023




みなさんこんにちは!ReF5期のNatsumiです😉

今回は、「サステナブル」の次なる概念と言われている、「リジェネラティブ」についてのブログをお届けします!皆さんは、この言葉をご存知でしょうか?

 

今回は、言葉の定義や実例を紹介するだけでなく「サステナブル」について情報発信を行うReFのメンバーが、この新しい概念に対してどう思うのかなど、等身大の視点で「リジェネラティブ」と向き合う姿勢をお伝えし、これからの持続可能性について考えてみようと思います🤔



 

1.「リジェネラティブ」という言葉の定義


 資料1によると「サステナブル(sustainable)」は「持続可能」という日本語訳が当てはまります。これは、いわゆる「現状維持」。今あるシステムや資源を継続していくことができるという意味です。対して、「リジェネラティブ(regenerative)」は直訳すると「再生可能」となり、ダメージを受けたり消費されたりしたものを、再生して取り戻し、よりよい状態を作ることができるという意味です。

 

つまり、「サステナブル」は”マイナス要素をなくす”ことに重点を置いていますが、「リジェネラティブ」は”プラス要素を与える”という概念なのです😌

 

サステナビリティだけでは追いつけないくらいに地球のダメージは甚大になっており、それを「再生」していかなければいけない、という関係性がそこにはあります!



2. リジェネラティブの実例


●      農業🍎

「地域で出た生ごみや資材を使って堆肥を作って畑に還す」

→循環型の農業が実践されるうえ、土壌の健康が優先されています。


●      漁業🐠

「海藻の利用」

→「ブルーカーボン」と呼ばれるように、海藻は海中の炭素を吸収し、酸素を排出します。それだけでなく、海洋生物の住処ともなって生態系の維持に貢献します。


●      ファッション👗

「ブリュード・プロテイン」

→独自の微生物発酵システムによって開発されたタンパク質の素材です。タンパク質としての性質を持っているので栄養素に分解でき、新たな素材を作るときの微生物発酵プロセスの原料として再資源化しやすいのです。


↑ブリュード・プロテインによる長繊維



3. ReFメンバーが向き合う「リジェネラティブ」


  •   ReFメンバーがこの新しい概念についてどう感じているのか?

  •  なぜ、リジェネラティブはサステナブルほど普及していないのか?


これらのことが気になったので、ReFメンバーにアンケートを取ってみました!アンケートに答えてもらうにあたって、資料1の項目1「リジェネラティブとは?」を必須で読んでもらい、リジェネラティブについての基本知識を共有しました。このブログでは、その結果を簡単にお伝えします!


Q1.「リジェネラティブ」という言葉を知って思ったことや、日頃から意識している「リジェネラティブ」など、「リジェネラティブ」に関する感想をご自由にどうぞ!


A.

  • カタカナの単語が増えてきて難しい。

  • リジェネラティブは産業に密接に関わる言葉なので生活に取り入れるのは難しいかも、、

  • ネットポジティブ(元の状態以上に良い状態を目指す)』にシフトしていく必要があると考えさせられた。

難しさを指摘する回答が多かったと同時に、詳しい意味や事例を初めて知って、興味を持ったという意見も多かったです!


Q2.リジェネラティブという言葉がサステナブルほど浸透していない理由について、「導入されてからの年月がリジェネラティブのほうが短いから」以外に思いつくものがあれば教えてください!


A. この質問は自由記述でしたが、多くのメンバーがサステナビリティと比べてハードルが高いことを指摘していました😳具体的には…

  • マイナスを防ぐよりもプラスを作るのには多くの技術や人、エネルギーが必要だから消費者ができることは少ない?

  • 産業と密接で、身近でないので日常に取り入れにくい

などがありました。また、「学校や企業、政府などから具体的な指標が出されていない」という回答も数名見られました。


他にも質問項目がありましたが、その詳しい結果は後日、別ブログでご紹介させていただく予定です!ReFメンバーの考え方が分かって面白いので、お楽しみに!



4. まとめ


 最後まで読んでくださりありがとうございました🥰皆さんが「リジェネラティブ」について知り、自分なりの向き合い方を少しでも考えていただけるきっかけとなればうれしいです!

 アンケートを取ってみて感じたのは、私たちが生活する上での「リジェネラティブ」という存在が遠いものになってしまっているという現状です。これはリジェネラティブの性質に基づくのでしょうがないのかもしれません。しかし、そこを逆手にとって”リジェネラティブは産業側が主体となるものだ”と社会が自覚し、企業や行政などから率先してリジェネラティブに関わっていくことができれば、もっと「社会にプラスを与える」ということが達成されていくのでは?と考えました。(あくまで個人の考えですが)

 新しい言葉との向き合い方は常に難しいですが、今回のように、自分から進んで調べてみたり、さまざまな人の意見を聴いたりして、理解しようとする姿勢を大切にしていきたいです🌱


 

5. 参考文献


「リジェネラティブとは?サステナブルとの違い、農業・建築分野の事例、企業の取り組み」Spaceship Earth


資料2.https://spiber.inc/brewedprotein/  「Brewed Protein」Spiber




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