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Vol.99 香りとサステナビリティ

Writer's picture: refwasedarefwaseda

みなさんこんにちは!6期のKeiです!


今回は最近私が興味のある「香り」に関するサステイナビリティについて紹介したいと思います✨


香りといえば香水やルームディフューザー、フレグランスオイルなど私たちの生活の中に溶け込む大切な要素として存在しています。香りによってリラックス効果があったり、思い出を香りでキャプチャーする役割もあります。


そんな「香り」ですが、香りはどのように作られ環境にどのような影響を及ぼしているのでしょうか?




 




抽出方法


香水やオイルには製造時に動植物から抽出や蒸留をする天然香料と化学合成によって製造された合成香料があります。


天然香料は自然で繊細な香りを演出できますが原料が同じ植物であっても、産地や収穫時期、天候などの影響で香りが変わってしまうというデメリットもあります。


合成香料に関しても科学的であるためネガティブに捉えがちですが、強い香りになりがちということ以外では安定感に優れ、いつでも同じ香りを楽しめる上に生産性が高く、メリットも多いです。


それぞれの香料の特徴を知ったところで、抽出方法の影響について深掘りしていきたいと思います。







多くのブランドが今は環境のことを配慮し天然由来の原料を使用することを提示していますが、天然香料を製造する際の天然成分の抽出は必ずしも持続可能とは言えません。


伝統的な蒸留法は、凝縮に必要な 100°C の温度 (蒸気が植物から臭い成分を取り出す) に達するために大量の水とエネルギーを使い、揮発性溶剤による抽出は汚染の原因になる可能性があるため、香水会社はこれらの方法を避けようとしています。


そして今注目されているのが空気抽出というものです。


ロレアルグループが先陣をきり、石油化学製品や熱を使用しない抽出方法の空気抽出を生み出しました。この方法は空気の流れを使用して揮発性の香りの分子を確保することで香りを抽出します。この方法だと抽出する本体の植物を傷つけることもなく、その植物をリユースすることも可能です。





また、シムライズというブランドは2018年から、農産食品産業から残留物を回収しながら抽出の二酸化炭素排出量を削減するSymTrapプロセスについて発信してきました。これらの残留物は主に水溶液の形をしています(果物の抽出後の残留ジュースなど)。


このアップサイクルモデルは、化学溶剤を使用しないコールドプロセスであるため環境への影響が少なく水とエネルギーの消費を最小限に抑えることができます


このように抽出過程でも多くの方法があり、その違いで環境への負担が大幅に軽減されます。



 

ブランドの取り組み



LUSH 


LUSHはクルエルティーフリーなブランドとして広く知られており、2024年には美容雑誌marie claireのサステナビルアワードを受賞しています。動物実験を実施していなかったり、100%ベジタリアンな製品の売り出し、活発な商品のリサイクルの取り組みなどがLUSHの代表的な活動です。LUSHの商品はビーガンで動物に大してもクルエルティーフリーな商品を展開しているのでぜひお買い物の際に思い出してみてください!!




Jo Malone 



JoMaloneは自社の香水をよりサステナブルなものにしようとアイコニックな香り“イングリッシュ ペアー&フリージア”を天然香料に変更しました。その方法としてジュースメーカーがジュースを製造する際に廃棄する水分を使用し、その水分に熱を加えて水蒸気にし、香りを凝縮することでフレグランス1本につき、約1個の梨の抽出物を使用していることになっています。


ここまで読んでくださりありがとうございます!!

この記事を通して生活の中の「香り」に注目するきっかけになれば嬉しいです!


 


参考文献:




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