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こんにちは6期のNanaです🌼今回はストリートファッションとラグジュアリーブランドの融合に関してヨーロッパと日本の比較をしていきたいと思います。
まず、ストリートファッションとラグジュアリーブランドとはどのように定義付けられているのか説明していきたいと思います。
ストリートファッションとはそれぞれの時代の街に集まる若者たちによって発信されたり生み出されたもの。日本で代表的なストリートファッションを例に挙げると、ギャルファッションやロリータファッションなどがあり、ヨーロッパの例を挙げると、フランス発祥のボヘミヤンスタイルなどがあります。
一方でラグジュアリーブランドとは長い歴史の中でデザイナーから生み出され、価格・品質・デザイン・サービスともに高級なデザインの商品を提供しているブランドのことを指します。
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ストリートファッションにはストリートブランドという比較的低価格でストリートファションのトレンドを掴んだ衣服を売るブランドが存在します。
しかし、近年様々なラグジュアリーブランドがストリートファッションをモチーフにしたデザインを取り入れ、ラグジュアリーブランドとストリートウェアの境界を曖昧にしています。このファッション業界のトレンドは、若年層の消費者の変化するニーズを反映し新たな市場を開拓しようとするものだと考えられます。
ただし、ヨーロッパと日本では、この融合に対するアプローチや文化的背景、価値観に違いがあります。それぞれの地域の特色を掘り下げながら、共通点と違いについて考察していきたいと思います。
ヨーロッパのアプローチ「伝統の枠組みを超えて」
ヨーロッパでは、伝統的なラグジュアリーブランドがストリートカルチャーを取り入れることで、新しい市場にアプローチしています。
例えば、ルイ・ヴィトンは、ヴァージル・アブローの指揮の下で、ストリートウェアの特徴を活かしたコレクションを展開していました。スケートボードをモチーフにしたアイテムや、グラフィックデザインを取り入れることで、ストリートのエッセンスをハイファッションに融合させ多くのセレブリティーやアーティストの間で話題になっただけでなく若者にもブランドの認知度を高めました。
同様に、ディオールはキム・ジョーンズを起用し、ナイキとのコラボレーションで話題を呼びました。これらのブランドは、歴史と伝統を持ちながらも、革新的なアイデアを取り入れることで新しい価値観を生み出しています。
しかし、ヨーロッパでは素材や製造過程におけるラグジュアリーの定義が重視されており、ストリートウェアにおいても高品質な生地や職人技が求められています。
ヨーロッパではストリートとラグジュアリーの融合を通じて「若年層との文化的ギャップを埋める」というビジョンがとても明確だという印象があります。ラグジュアリーブランドはストリートカルチャーに親しんだ若い世代にとって魅力的でありながら、依然としてエリート感を保つことに成功しています。
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日本のアプローチ「文化的背景と独自性」
一方で、日本ではストリートファッションそのものがサブカルチャーやポップカルチャー、さらには伝統的な価値観と深く結びついている傾向にあるため、ラグジュアリーブランドとの融合による革命的な印象は薄く見受けられます。日本発のブランドアンダーカバーやNEIGHBORHOODは、ストリートカルチャーをベースにしながらも、アートや音楽、時には社会的メッセージを組み込んだデザインで知られています。
日本のストリートファッションは、しばしばサブカルチャーからインスピレーションを得ています。
たとえば、アニメやゲームの要素をファッションに取り入れたデザインは、国内外の若者に支持されています。また、村上隆のようなアーティストがストリートウェアとコラボレーションすることでアートとファッションの境界線を曖昧にし、独自の価値を生み出してきました。
さらに、日本では地域の文化や歴史がファッションに影響を与えています。
例えば、伝統的な染色技術や手工芸を用いたストリートウェアのアイテムは、日本独特の美学を反映しています。このように、日本のストリートファッションは、グローバルなトレンドを追いながらも、独自の文化的アイデンティティを強く維持しているのが特徴です。
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デジタル化によるグローバリズムの影響
ストリートファッションが従来の枠組みを超えて普及する一因として挙げられるのがデジタル化によるグローバリズムです。インスタグラムやユーチューブを通じて、若者が直接ブランドとつながることが容易になりトレンドが世界中で瞬時に広がるようになりました。
この現象によりヨーロッパと日本の双方のラグジュアリーブランドは集団としての影響力(特に発信力)が強い若者の注目を集めようとストリートとラグジュアリーの融合を加速させています。
また、日本とヨーロッパの両方で顕著にみられる原因としてセカンダリーマーケットの発展が挙げられます。セカンダリーマーケットという新しい経済圏で限定版のスニーカーやコラボアイテムが投資対象となることは、よりラグジュアリーとストリートの境界を曖昧にしています。
比較
共通点
・SNSを活用したデジタルマーケティングがキーとなる
・ラグジュアリーの象徴とされる高品質な製造プロセスや素材が、ストリートウェアにも適用されつつある
・限定版アイテムや若者の間で認知度の高い人やブランドなどとのコラボレーションが、ブランドの価値を高める役割を果たしている
違い
・ヨーロッパでは、伝統的なラグジュアリーの枠組みを拡張する形でストリート要素を融合
・日本では、サブカルチャーやポップカルチャーの影響を大きく反映されている
まとめ
ストリートファッションとラグジュアリーブランドの融合は、ヨーロッパと日本それぞれの文化的背景を反映しながら、現代の消費者の多様なニーズに応えています。
ヨーロッパでは伝統を基盤に革新を求める一方、日本ではサブカルチャーや個性を強調し、アートやポップカルチャーとの結びつきを強めています。このトレンドは、グローバル化が進む中で新たなファッションの方向性を示しており、今後も進化し続けると考えられます。
MLA
Highsnobiety Japan. "ラグジュアリーブランドが見据えるストリートウェアの『その先』." Highsnobiety.jp. Accessed 26 Nov. 2024.
Fashion Map Tokyo. "代表的なラグジュアリーストリートブランド10選." Note.com. Accessed 26 Nov. 2024.
Yoshida, Hiroki. "日本のストリートカルチャーからハイファッション・アートの融解まで." Note.com. Accessed 26 Nov. 2024.
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