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Vol.74 夏祭りで着用される浴衣のサステナビリティ

Updated: Jul 31


こんにちは!6期のNanaです🤍

夏休みが始まり、花火大会や夏祭りなどが行われる時期になりました。

今回はそのような夏の行事で着用される浴衣に関するサステイナビリティについて紹介します!


浴衣は日本の伝統衣装として多彩なデザインがあり、夏の風物詩としても多くの人に愛されています。そんな浴衣は環境面だけではなく文化面からも持続可能性を秘めています。この記事ではそれぞれの視点から浴衣の持続可能性を掘り下げていきます。



 


〜Table of Contents〜


1)環境面の持続可能性

2)文化面の持続可能性

3)私たちにできること

4)ファッションとしての浴衣の魅力




1) 環境面の持続可能性


 浴衣は天然素材を使用しており、 伝統的な浴衣は綿や麻などの天然素材から作られています。これらの素材は再生可能であり、合成繊維に比べて環境への負担が少ないとされています。また、製造段階でも浴衣は伝統的な染色技術など天然染料を使用した方法で製造されているものが多くあるため化学染料の使用が少ないことも特徴です。ただし、天然染料の生産にも森林伐採や水資源の過剰使用などの環境負荷が伴うため持続可能な方法で行う必要があることが課題です。





2) 文化面の持続可能


 浴衣は、日本の伝統文化を持続させるという点でも重要な役割を果たしています。浴衣は季節行事や祭りと深く結びついており、これらのイベントでの着用を通じて日本の風物詩や地域の伝統を体感できます。伝統行事が減ってきている現代で浴衣を着ることは四季の移ろいを感じ、自然との共生を大切にする日本の文化を広げる要素として捉えることができます。さらに、浴衣の製作には伝統的な技法や染色技術が用いられ、職人の技術が次世代に伝えられます。これにより伝統産業やコミュニティの活性化にもつながります。こうした側面から、浴衣は日本の伝統を守り、次世代へと繋げる役割を果たしています。



3) 私たちにできること


 浴衣の持続可能性を支えるためには、環境への配慮と文化の保護・振興の両面からアプローチすることが不可欠です。具体的に消費者である私たちは何ができるのでしょうか?

 まず、使わなくなった浴衣を廃棄する際のリサイクルです。使用済みの浴衣をリサイクルすることで、廃棄物を減少させることができます。例えば、古い浴衣を新しい製品に再生する技術があります。また、他の使い道としてリメイクやアップサイクルをすることもできます。


 次に、浴衣という文化を持続するために私たちができることは現代的なデザインの導入です。伝統的な浴衣に現代的なデザインを取り入れることで、若い世代にも魅力的に感じてもらえるようになります。これにより、需要が維持され浴衣という伝統衣装を次世代にも繋げることができます。


 最後に、海外市場の開拓です。浴衣の魅力を海外に発信したり、国際市場での販売を促進することも一つの方法です。インターネットを通じて浴衣の情報を発信したり、海外のイベントで展示・販売を行うことで、浴衣の魅力を世界中の人々に知ってもらうことができます。これにより、浴衣の需要が国際的に広がり、日本文化の持続可能性が高まります。これらの取り組みを通じて、私たちは浴衣の持続可能性を支え、次世代へとその価値を伝え続けることができます。


4) ファションとしての浴衣の魅力


 浴衣のファッションとしての魅力の一つ目はその着心地の良さです。浴衣の主な素材である綿は吸湿性が高く、通気性が良いため、夏の暑い季節でも快適に過ごすことができます。また、肌触りが柔らかく、敏感肌の人でも安心して着用できます。同じく浴衣の素材として使用される麻も汗を素早く吸収して乾かす特性があります。これにより、蒸し暑い気候でも涼しく過ごせます。また、 浴衣は軽量であり体に馴染むため動きやすさが特徴です。これにより、夏祭りや花火大会などのイベントで長時間着用しても疲れにくいこともメリットとして挙げられます。デザイン性だけではなく機能性も長けているのが浴衣の魅力です。


 もう一つの浴衣のファッションとしての魅力は、その自由な着こなしにあります。浴衣のデザインは豊富で、伝統的な花柄や幾何学模様から、現代的なモチーフまで多岐にわたります。これにより、個々の好みやシーンに応じた選択が可能です。また、帯の結び方をアレンジできるのも魅力です。帯は結び方次第で全体の印象を大きく変えることができます。伝統的な結び方から創造的なアレンジまで、無限のバリエーションが楽しめます。例えば、文庫結びや貝の口結び、蝶結びなど、シンプルでありながら華やかさを演出する結び方があり、それぞれの結び方に合わせたコーディネートが楽しめます。


 さらに、浴衣はそのままの形で楽しむだけでなく、現代風のアレンジも可能です。例えば、カーディガンを羽織ったりすることで、カジュアルなスタイルを楽しむことができます。足元も伝統的な下駄だけでなく、サンダルやスニーカーを合わせることで、よりモダンな着こなしが可能です。このように自分の好みに合わせてスタイリングが柔軟にできることが浴衣ファッションとしての魅力です。


 

 いかがだったでしょうか?皆さんが浴衣を選ぶ時や着る時に少しでも参考になれば嬉しいです。ここまで読んでくれてありがとうございました🌱


 

参考文献


Takahashi.”写真でわかる!簡単オシャレな浴衣帯の結び方~半幅帯アレンジ〜”. Kimono       Nagami. https://kimono-nagami.com/yukata-obimusubi-2/. Accessed July 25 2024


Ota.”着物って、とってもサスティナブル? あらゆる角度から徹底解説!”.Kimono      Nagami.https://kimono-nagami.com/kimono-sasutinaburu/. Accessed July 25 2024


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