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Vol. 67 エリザベス女王のファッションとサステナビリティへの取り組み

Updated: Jul 1




こんにちは

Ref5期のYuanです!


前回私が書いた Vol.57 Vivienne westwoodのサステナビリティー、見ていただけたでしょうか?

今回も「イギリス」のキーワードに続き、イギリスの著名人、著名人の枠を超えてイギリスを象徴する存在である、エリザベス女王の探究をしたいと思います👑


是非、ReFらしい側面から私と一緒に学んでいきましょう!


 

目次


  1. エリザベス女王のファッションの特徴

  2. エリザベス女王のサステナビリティへの貢献

  3. エリザベス女王のファッションの社会における役割

  4. アイルランド訪問

  5. 日本訪問

  6. ロンドンオリンピック

  7. おわりに


 
  1. エリザベス女王のファッションの特徴


エリザベス女王の服といえば、アイコニックな色使いとシルエットで大衆の目を惹きつけ、一度見たら忘れられないスタイルであると私は感じます。実際、政治のことを詳しく知らない人でもエリザベス女王の姿は記憶に残ります。


出典: Pinterest


洗練された色使い、一貫したスタイル、上品なフォルム。どれもが美しく、見るものを引き込む魅力があります。エリザベス女王のスタイルは生涯にわたって変化し、特に最後の十年間でこの女王のアイコニックなスタイルが確立されました。

同色の帽子とコート、膝下までの上品な長さのコート、胸元のブローチなど、一つ一つにこだわりが見られます。


出典: Pinterest


2. エリザベス女王のサステナビリティへの貢献


エリザベス女王は時折洋服にファーを取り入れることがありましたが、2019年以降は全てフェイクファーを使用することをスタイリストが言及しています。

王室は本物のファーの使用に反対していて、これから一切作らない、買わないことを表明していました。

そんな女王にとって洋服はとても意義深いものであり、自分のスタイルを自分の一種の武器として捉えていました。


3. エリザベス女王のファッションの社会における役割


エリザベス女王はイギリスの国王であるため、政治的なことには中立な立場を保つ必要があります。女王が発する言葉には大きな力があり、どんな行動でも影響力を持ちます。


同様に、女王のアイコニックなファッションも、「視覚的な力」として大きな力を持ちます。実際、女王は偏った政治的・宗教的な発言ができないからため、洋服を通して想いを伝えることもありました。


[アイルランド訪問]

例えば、2011年、エリザベス女王はアイルランドを訪問しました。1919年から1921年にかけて独立戦争があってから、イギリスとアイルランドは歴史的に緊張がありました。その中での女王のアイルランドへの訪問は歴史的な意義があり、和解を象徴するものでした。

その訪問で女王は、落ち着きがあり、平和を連想させるグリーンのドレスを纏っていました。

出典: Elle

この象徴的な服での訪問は、複雑な気持ちを持つアイルランド人の国民性への敬意を表していたと言えます。


[日本訪問]

時系列が前後しますが、エリザベス女王は1975年、日本への初来日を果たしました。

その際は赤と白基調といった、日本国旗を連想させる服を来て、日本への敬意を表していました。


出典: 毎日新聞

馴染みのある洗練されたスタイルとは異なる雰囲気ですが、当時から服への誠意が見られます。


[2012年ロンドンオリンピック]

出典: Digital Spy

対して、2012年のロンドンオリンピックで、エリザベス女王が開会式でスピーチを行った時はピンクのドレスを着ていました。オリンピックという世界各国が集結する大規模なイベントで「どの国旗も連想されないピンク色」を着ることは、どの国へも贔屓せず、公平性を表しています。


このように服が果たす大衆への役割、捉え方を理解し、オケージョンごとに服の色の適切さを考えられている姿が生涯ずっと見られます。


[2017EU演説]

エリザベス女王は2017年の議会の開会式で、欧州連合(EU)の離脱に向けた法案や方針をスピーチしました。しかし、写真でも見てわかる通り、その際に着用していた帽子と服はEUの旗を連想させるものでした。


これをめぐり、メディアでは人々が様々な憶測と解釈をし、反ブレグジットの立場をとっているのではないか、と大衆を騒がせました。

出典: BBC


ここで明らかになっているように、エリザベス女王の服のチョイスは、どのような服であっても大衆に意思の解釈の余地を与え、大きな議論や話題につながります。スピーチで放った言葉だけでなく、身に纏っているものまで解釈される現実は、女王としての責任を改めて感じさせられるものでした。



4. おわりに


エリザベス女王の服の選び方の例をそのまま私たちの日常に当てはめるのは難しいかもしれませんが、女王や女王のスタイリストの根本的な考え方からは学べること、取り入れられることがたくさんあると感じました。


今回のリサーチでの重要な学びは服の社会への役割を認識することです。

本質的は話にはなりますが、自分が着る服は自己表現の大きな一部であり、相手に意思を相伝える手段でもあります。

たとえ私たちがエリザベス女王のような大きな影響力を持つ人物ではなかったとしても、少なくとも自分の服装が周囲の人々に影響を与えていると思います。


ReFの視点から考えると、服の力を理解することで、服のチョイス(買う時に選ぶ服、クローゼットから選ぶ服)のはざまに、より良い行動ができるのではないでしょうか。


ReFメンバー含めこれを読んでくださってる皆様が、服に対する想いを大切にし、サステナブルな使い方を意識するきっかけになれば嬉しいです。



ここまで読んでくださり、ありがとうございました🩵


 

出典



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